ビルの顔になるエントランスの
スケールの大きな工事を手がける。
2022年に施工管理課に異動して、ステンレスサッシを新築の建物に取り付ける工事を担当しています。主に自動ドアに関連するサッシを扱いますが、窓枠やビルのカーテンウォール(全面ガラス張りの外壁)なども含みます。大きな施設のエントランスだと幅40mを超えることもあり、自動ドアの取り付けよりもはるかに面積の広い、スケールの大きな工事になります。
仕事の流れとしては、営業が受注した仕事について設計部が図面を起こし、工場に発注して製品をつくります。図面ができ上がると同時に私のところに話が来るので、施工の規模に合わせて施工方法や工事に必要な人員数、経費などを割り出します。現場の作業工程と調整しながら、納期を守るための施工スケジュールを組むのも重要な仕事です。サッシの取り付け工事には外注の職人さんをはじめ、大勢の人が関わります。そこが、自分一人で完結できる自動ドアの工事との大きな違いです。
大勢の手でつくり上げるからこそ
味わえる達成感と喜びがある。
異動して最初に担当した工事のことは、今でもよく覚えています。自動ドア周りではなく、屋根に付くトップライト(明かり取り用の天窓)のサッシでした。ちょうど真冬で、屋上に雪が積もっている状況での工事です。4階の高さまで資材をクレーンで上げなければならないため、人手を確保できない場合に備えて、玉掛け(クレーンのフックに荷を掛け外しする作業)の資格を取得しました。今振り返ると、それほど難しくない工事ですが、初めてだったので余裕がありませんでした。
それから200件ほどの工事を経験しましたが、毎回感じる施工管理の難しさは、スケジュールの調整です。サッシを付ける前段階の工事が遅れることが多いため、サッシ取り付けの工期が短くなってしまうのです。予定されていた工程を組み替え、工場で必製品を生産する順序を変更するなど、交渉や手配に追われます。苦労した分は、達成感も大きい。一人で完結する自動ドアの工事では味わえなかった、大勢の手でつくり上げる喜びを味わえます。
しっかり休める風土環境が家族と過ごすゆとりを生む。
私が担当している案件は規模も量も中規模で、先輩の扱っている案件とは比べものになりません。でも、数年後に先輩が定年退職したら、その仕事を引き継ぐのは私です。それまでに経験を積んで、知識を身に付けて、もっと力をつけておく必要があります。同じ現場は一つもないうえに、製品も、工法も、材料も新しいものが次々に登場するからです。自分が納得できるだけの実力が備わったら、駅やスタジアムなど街を象徴する大きな建物を担当してみたいと考えています。
先日、家族で街を歩いていて、私が担当した物件の前を通りかかったことがありました。小学生の子どもに「ここ、お父さんがつくったんだよ」と教えたときに、誇らしい気持ちになりました。週末はできるだけ家族と過ごしたいので、子どもを連れて会社の仲間とキャンプに行ったり、家でDIYを楽しんだりしています。休暇が多く、有給を取得しやすいのは当社のいいところです。
施工管理課H.Dの一日
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7:30
現場到着
現場到着し作業箇所の確認、各書類の製作。
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8:00
朝礼
外注業者さんと共に現場朝礼に出席し、終了後新規受け入れ、危険予知活動、現場監督と施工箇所を確認。
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8:30
図面のチェック
トラックにてサッシ部材の搬入。その後、組立補助と収まりの確認を行い、大きな問題がなければ午前中で現場を離れます。
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13:00
打ち合わせ
昼食休憩の後に別の現場で打ち合わせ、確認、調整、実測、調査などを実施します。
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16:00
帰社
帰社して今日の打ち合わせ結果をもとに各手配、準備、段取り、書類作成などを済ませます。
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18:30
退社
明日の予定を確認し、準備をして退社。
施工管理課H.Dのキャリアステップ
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2006年4月
新卒で入社、札幌支店技術サービス部工事課に配属。
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2012年4月
稚内営業所技術サービス部に異動。
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2017年4月
札幌支店技術サービス部工事課に異動。この頃主任となる。
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2021年1月
札幌支店技術サービス部FS課に異動。
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2022年1月
札幌支店技術サービス部工務課に異動。この頃グループリーダーとなる。
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2023年7月
札幌支店技術サービス部施工管理課に異動。